先日、Amazonマーケットプレイスの詐欺に引っかかった。かしこい私としたことが……。
さて、このAmazonマーケットプレイスの詐欺については、調べていただくのが早い。簡単に説明すると、Amazonマーケットプレイスを利用して詐欺をする側の販売者が相場より安い商品(これが絶妙で、私は定価4500円ほどの商品が3000円だったので引っかかってしまった)を出品し、実際に注文すると販売者がアカウントを消して金銭トラブルが発生したり、注文キャンセル後返金について偽のメールを送って返金を反故したり、注文をキャンセルして個人情報だけ抜き取るという悪質な手口の詐欺(ネットで調べて得た情報なので、確実かは不明)。とにかく、現時点で確実な対処法は、Amazonマーケットプレイスを絶対に利用しないこと。特にこの詐欺はここ3日程度の最近に急増しているらしく、現在は特に危険。いくら安くても、現在はAmazonマーケットプレイスの利用はやめておいたほうがいい。
とはいえ、引っかかってしまったものは仕方ない。ということで、実体験としてAmazonマーケットプレイス詐欺に引っかかった場合の私の対処をここに記述しようと思う。同じ境遇の人の参考になれば幸いだ。ただし、この記事の確実性に関しては保証できないのでそこは留意していただきたい。
①とりあえず落ち着く
ふざけているわけではなく、本気で一旦落ち着こう。私は焦って右往左往していた……。焦るあまりさらなる墓穴を掘ることも考えられるため、落ち着いて状況を整理確認しよう。
②個人情報について
個人情報については、こちら側が受け取り先を自宅にしていた場合、住所氏名電話番号が相手に抜き取られている可能性が高い(カード情報に関してはAmazonの支払いシステム上安全。ただし、不安であればカード情報の変更や破棄を考えてもいいかもしれない)。これに関しては大ごとなのだが、有効な対処方法は恐らく存在しない。詐欺業者に抜き取られた個人情報を記憶から消すとかは勿論無理だし、警察に介入してもらうのも現実的ではない。現時点では打つ手なしなので、諦めよう。個人情報を悪用された場合、打つ手なしどころか警察沙汰になるので、それを最終手段と思っておくしかない。
個人情報を抜かれたことについて過剰に心配する方もいらっしゃると思う(私もそうだった)、心中お察しします。しかし、ネットで調べた限り同様の被害報告が多数存在しているらしく、その全ての個人情報が悪用される可能性は低いように思える。また、個人情報の悪用はれっきとした犯罪行為であり、個人情報を抜いたからといってフリーでやりたい放題、即悪用という可能性も高いとは思えない。さらに、このAmazonマーケットプレイス詐欺がより大ごとになれば、詐欺を働いていた側が警察に介入される可能性もある。以上の理由から、過剰に心配する必要はあまりないだろう。あくまで個人的見解だが。それに、どちらにせよ打つ手なしなので、開き直って気にしない方がいい。ただし、次の項目に書く、極めて重大な問題に発展する可能性があるので留意しよう。
※個人情報の悪用は犯罪行為と述べたが、法律に疎いのであくまで推測であることを述べておく。でも多分犯罪だろう(適当)
③Amazonアカウントをすぐさま保護する
重要。詐欺に引っかかったがこれをやっていないという方は、今すぐにでも行うことを強く推奨する。
これに関しても確証はないのだが、Amazonアカウントを乗っ取られ勝手に偽出品をされ、何も知らない偽出品の購入者側からクレームなどの電話が来るという極めて重大な問題への発展がいくつかネットで報告されていた。先述のように確証はなく、デマの可能性も大いにあるけど。
しかし、これは被害者なのに加害者にされるという大変悪質かつ重大な問題であり、絶対に避けたい。実は、個人情報を抜かれている時点で勝手に偽アカウントを作られ偽出品をされて自分に請求が来るという可能性は考えられるが、私が見た限りではこの可能性は低いし、これは多分警察沙汰なので置いておく。
ここでは、とりあえずアカウントの乗っ取りについてすぐさま対処するのが最善である。具体的には、パスワードの変更(桁数が多く推測されにくい複雑なものにすること)、2段階認証の設定。やって何か損するということもないため、念のためという意味でも必ずやっておいた方がいい。アカウントを乗っ取られた場合は手遅れか、相当面倒な手順を踏むことになる。悪用される可能性が低いといっても、やらないに越したことはない。特に推測されやすいパスワードを設定している方はすぐやるべきだろう。
ここからは対処法というより「私はこうなった」というお話。③まで実行しても不安なことには変わらないし、個人情報の抜き取りに気を取られていたが、そもそも詐欺なのだから返金されなければたまったものではない。
さて、AmazonにはAmazonマーケットプレイス保証というものが存在する。これについてはAmazonの規約を読んだ方が早いが、マーケットプレイスでの金銭トラブル等が発生した場合、注文をなかったことにして返金してもらう保証をAmazonがしてくれるというもの(適当に解釈しただけなので間違っているかも、ごめんなさい)。
一見すぐさまこれを使えばいいように思えるが、これは適用に条件がある。不親切なように見えるかもしれないが、注文を解消して返金するという行程である以上当然である。
一応先に条件を書いておくと、
①出品者側に対して購入者側から連絡をしている。
②出品者に対し連絡していても2営業日が経過しても返事がない。
①が重要だろうか。詐欺とわかっている出品者側に連絡など取りたくないだろうが、Amazon側としては出品者側へ購入者側が連絡を取ったが返事がなかったという既成事実がこの保証を成り立たせる条件になっているのだろう。
また、この保証は商品到着予定日の3日後から申請可能という条件が付いている。
さて、私の場合はというと、詐欺と気づいてからすぐさまキャンセルしようと、偶然にもAmazonの連絡フォームを通して出品者側に注文キャンセルの連絡を送っていた。
その後カスタマーサービスセンターに連絡したところ「出品者側が怪しいアカウントということもあり、特例でカスタマーサービスセンター側からすぐにAmazonマーケットプレイス保証を申請する」との回答を受けた。つまり、前述の「Amazonマーケットプレイス保証は商品到着予定日の3日後から申請可能」という条件に当てはまらない特例対応を得られたのである。詐欺の被害にあったという事実を証明するためにも、Amazonカスタマーサービスセンターに連絡しておくのは悪くないだろう。この電話内容は録音されているらしく、先述した個人情報が悪用される万一の事態になった場合、Amazonとのやりとりがあったことを証明できる。今回はカスタマーサポートセンター担当者の良い対応に救われたという面はあり、こうはいかない可能性もあるが……。また、今回は明らかに怪しい出品者側からの購入だったので(なんでこんなのに引っかかったんでしょうね)Amazonカスタマーサービスセンターも特例で対応してくれたが、一見正常な出品者に偽装している巧妙なアカウントから購入した場合、Amazon側は出品者と購入者のやりとりに原則介入できないらしく、特例措置をせず様子見という対応をされる可能性もある(これも不親切なように見えるが、正常な出品者と思われるアカウントを詐欺と決めつけて保証を申請するのは、Amazon側としては当然やりにくいので仕方ない)。この場合については私は何もわからないが、先述の「Amazonマーケットプレイス保証は商品到着予定日の3日後から申請可能」という本来の条件で保証を申請するしかないのだろうか。
とりあえず、精一杯の対処は以上で良いだろう。というか、これ以上の手を打つ方法が思いつかなかった。
重ねるが、本記事についての確実性や行動に関しての保証はできない。もしこの記事を参考にしていただける場合は、自己責任でお願いします。
また、この記事について何か問題や不都合があった場合、Amazon.com様、その他のお方様から連絡をいただければ、すぐさま然るべき対応を行います。
今後進展があれば追記していく。
※4/26追記
ブログへのアクセスが突然増えた(計画通り)ことから鑑みるに、やはりこのAmazonマーケットプレイス詐欺の被害に遭ったもしくは興味を持っている方は多いようだ。また、ツイッターや某巨大掲示板でもそこそこ取り上げられており、事態が激化しているように思える。ここまでの大ごとになっていながらもAmazonが何の対応もとらないのは少し不信感が募るところ。しかし、Amazonカスタマーサービスセンターは(担当者が良かったのだろうが)しっかり対応してくれたので、Amazonがまともに対応してくれないと諦めずAmazonカスタマーサービスセンターに連絡してみることは変わりなく有効かと思う。
この調子だとさらに事態が広がっていく可能性が大きく、Amazonもそろそろ対応を検討する段階にあるかもしれない。とにかく、引っかからないことと引っかかった場合は迅速に対応することが大事。
※4/29追記
ブログのアクセス数は相変わらずこの記事以降大きく上昇中。未だに続いているのかとネットを漁ってみたら、むしろ酷くなっているようだ……。Amazonさん、あなたはなぜ対処しないのですか。Amazonさん私はあなたが好きだが、あなたの無対処は理解できない。真面目に、早急に対応をしてほしい。脅しとかではなく純粋に、これではAmazonの評価が失墜することは明白。というか既に失墜しつつある。私はAmazonをすごく信用していたのだが、今回の件で以後マケプレは絶対不使用、Amazon発送の商品も当分は購入を控えるというくらい警戒心と懐疑心が強まっている(ちなみに、Amazon発送の商品は恐らく安全。しかし、現時点ではしっかり注意するか控えた方がいいかも知れない)。被害者は増える一方。冗談ではない。なぜAmazonは注意喚起もしないのだろうか。
なお、私に関しては今の所個人情報流出の被害は出ておらず、返金についてはまだ実行されていないが、恐らくマーケットプレイス保証が通るので現時点では何も問題はない。ただし、ネットソースだが、アカウントを乗っ取られて大量の偽出品をされる被害を受けたという書き込みがさらに確認できた。個人情報流出はこの際置いておき、前述のアカウント乗っ取りをされると、この詐欺最大の被害を受ける可能性がある。詐欺に遭った方は、この記事の③「Amazonアカウントをすぐさま保護する」という行程を絶対と言っていいほど強く推奨する。この詐欺で一番注意するべきなのは、私がみた限りこの被害だ。何か進展があればさらに追記する。